SuperDeluxe


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Kitchen Orchestra meets 永戸鉄也、鈴木ヒラク

2012/04/19

2012年5月SuperDeluxeにてKitchen Orchestraの5デイズ公演が決定しました。日本ではまだ無名なアーティストである彼ら。SuperDeluxeではこの5デイズにてレギュラーイベントとのコラボレーションライブが実現します。今回はみなさまに北欧はノルウェーからはるばるやってくる10人のオーケストラをぜひともご紹介したく、過去2回ノルウェイの都市スタヴァンゲルにてKitchen Orchestraと競演したアーティストである永戸鉄也さんと鈴木ヒラクさん、キュレーターとして今回のプログラムをまとめるSuperDeluxeのマイク・クベックの3人に話を伺い、彼らの魅力や2008年のノルウェイはスタヴァンゲルから2012年の東京へ繋がるストーリーを紹介していきたいと思います。




SDLX: 5月にノルウェイの都市スタヴァンゲルからKitchen Orchestra(キッチン・オーケストラ)というジャズバンドが来日して5デイズ公演を開催しますよね?このプログラムはさかのぼる事、2008年から計画されていたという事なのですが?
マイク・クベック(以下 マイク) : 2008年のTPAM (東京芸術見本市) のカンファレンスにパネリストとして呼ばれたときにノルウェイのスタヴァンゲルのアートスペースを主催しているネルスが居合わせて興味持ってくれたんです。そこで交流が始まり、話し合いを重ねるうちにスタヴァンゲルのアーティストとSuperDeluxeの交流のプロジェクトが始まりました。まず2008年に僕がオズローとスタヴァンゲルにアーティストを連れて行くこととなり音楽、映像、アートを絡めた人選がふさわしいのでは?と考え灰野敬二、中原昌也、ピカチュウ(ex. あふりらんぽ)、永戸鉄也、鈴木ヒラク、生西康典の6人を紹介する形でブッキングしました。永戸さんとヒラク君はアーティストとして作品も制作し展示する事になっており、早めにスタヴァンゲルにいって、ゆっくり滞在していたので街を堪能できたと思いますよ。
(鈴木ヒラク以下 ヒラク) : 公園に壁画も描きましたね。
マイク : ライブではライブペイントやドローイング、永戸さんにはライブコージュとして参加してもらいました。それも評判よくてこの二人は2011年に再度スタヴァンゲルに招聘されたんです。
(永戸鉄也 以下 永戸) : 2011年に行ったときはMai Jazz Festivalってフェスティバルの一環で呼んでもらったので、町中で沢山ジャズのライブをやっていました。僕らがやったのは街の中心からは少し離れた場所にあったのですが、ライブ後のリアクションを見るとお客さんからも好評をいただけたみたいですね。




*スタヴァンゲルのアートスペース「TOU SCENE」2008年 SuperDeluxeキュレーションにより公演を開催



SDLX: 競演した際のKitchen Orchestraの印象はどうでした?
永戸: 2008年に行った時は (日本人も含め) みんなごっちゃになって演奏していたので、Kitchin Orchestraの音楽がどんなものなのかというのはよくわからなかったんですよ (笑)。2011年に再び行ったときに初めてどんなグループかわかったといいますか。
ヒラク: 知ってみるとそれぞれのキャラクターもかなり違う人たちが集っていましたね。
永戸: 人間性はみんな違いますね。ただ、みんな楽しそうだしすごく優しい。
ヒラク: みんなオープンマインドだし、落ち着いてる。すごくケアしてもらったので、こっちも頑張っちゃいましたね (笑) ライブ後はみんなで飲みに行ったりしました。



SDLX: 年齢的にはどのくらいのミュージシャンの集まりなんでしょうか?
永戸: 50代〜30代後半の大人ですね。20代はいなかったと思います。女性もいますね。主婦もやってるっていう。
ヒラク: ジョンっていうベーシストが指揮をとっていて、彼はマルチインストゥルメンタル奏者でライブハウスのセッションなんかにも飛び入りで参加しちゃうようなミュージシャン。奥さんはガンヒルドというトランペット奏者で彼女もKitchen Orchestraのメンバーです。
永戸: ジョンはアメリカ人みたいでニューヨークのキングストン出身のようです。彼らロンドンにも行ったんでしょ?
ヒラク: そうなんですよ。ちょうど暴動の時期に僕がロンドンでやっていた展示に遊びにきてくれたんですよ。めっちゃ良い人です。





SDLX: Kitchen Orchestraはどんな音楽性のオーケストラなんですか?
永戸: モダンジャズを基調にしていながらフリージャズの要素もあって良いですよ。音楽を聞き始めてジャズに興味もってもう一歩刺激的なものを求めている方なんかにはおすすめ出来る内容ですね。
ヒラク: カオスの要素も入ってますよね。反面、カオスパートの後にはジョンの指揮で精密なパートが立ち上がってくるようにしっかりコンポジジョンされてた印象もありますね。



SDLX: ホームページのバイオグラフィー8人〜16人編成と明記されていますが、今回は何人で来るのですか?
マイク: メンバーは10人で来日します。実は僕も今回ちゃんとした形で見るのは初めてなのでとても楽しみなんです。北欧のフリージャズのプレイヤーは破壊的な音楽じゃなくて即興の中で色々試していくような「ポストポストフリージャズ」と呼んでいいのかわかりませんが、技巧派でありながら非常に聞きやすいものが多いと思いますよ。
永戸: 音楽にもやっぱりおおらかな人間性が現れてますよね。攻撃的な内容でずっと突っ走る印象は無いですね。




*振動 「PULSE」 image by 永戸鉄也 & 鈴木ヒラク



SDLX: 2011年にMai Jazz Festivalに永戸さんとヒラクさんが招聘されたときのイベント名が「PULSE」だったという事で、このフレーズに対して永戸さんとヒラクさんがロゴも制作なさってますよね。
ヒラク: この「PLUSE」というタイトルは2011年のMai Jazz Festivalの際の公演のタイトルでもあり、僕ら2人とやるという事でサックス奏者のピーターが提案してくれました。そこで日本語のタイトルも欲しいというリクエストがあって「振動」という日本語も生まれました。
永戸: 「振動」はヒラク君が訳してくれたんだよね。このロゴがアーティスト写真の代わりにガイドブックに掲載されたり、ポスターになって街中に張り出されたりもしていました。ヒラク君が書いてくれた線を僕がコラージュしたり普段使っている素材と組み合わせたりして制作しましたね。



SDLX: Kitchen Orchestraに永戸さんとヒラクさんが加わったプロジェクトとして今回も最終日に「PULSE」が日本国内で初めて披露されるんですよね?
永戸: そうですね。
ヒラク: 2011年の時はKitchen Orchestraは「PULSE」用に新たにアレンジを練ったりしていましたよ。(僕らの)画の動きをコンピューターを使って電子音に変換するパートがあったり。

SDLX: それは今回も楽しみですね。永戸さんとヒラクさんはススタヴァンゲルに多少長く滞在していたという事もあり、滞在秘話なんかもあれば伺いたいのですが?
永戸: スタヴァンゲルは本当に良い街なんですよ。また行きたい。
ヒラク: 永戸さん移住したそうでしたよね (笑)
永戸: 2011年、2回目に行ったとき特に、「合うな」という印象がありましたね。本当に住みたいなと思ったくらいです。2011年は1回のライブの為に確か6日間くらい滞在したため、時間もあって散歩したり、魚介類を食べたりしてのんびり過ごせましたしね。





ヒラク: エビおいしかったですね。殻でスープとったりして。値段的にも安いんですよ。
マイク: スタバンガーは港町ですからね。
永戸: 洋梨のサイダーみたいなお酒があって、それを沢山買い込んだりね (笑)



SDLX: ヒラクさんと永戸さんは2008年の際は公園にアート作品をつくったりもしてますが?




Art Work by Hiraku Suzuki   *写真の鳥は黒いカモメ (ヒラク談)



ヒラク: 2008年の時は10月のノルウェイだし寒かったですね。ずっと曇っていたので太陽出たときはすごいありがたかった。
マイク: アートのエキシビジョン、すごく評判良かったです。
ヒラク: 公園で制作してた時は雨続きで制作進まなかったんですよ。
永戸: ヒラク君、常時布で水滴を拭いながらマスキングテープ貼ったりしていましたね (笑) ただ、2011年5月にMai Jazz Festivalで再び訪れた際には常時晴れ間が広がって気持ちよかったです。
ヒラク: 2度目は晴れましたね。




Art Work by Tetsuya Nagato



SDLX: 今回の2年ぶり3度目となる今回の競演でなにか新しい試みを用意していますか?
ヒラク: 特に新しい試みというより、完全に即興なので、普通にやれば毎回違うものになります。例えば僕、先週はニューヨークにてローレン・コナーズとのライブで、あるコラージュアーティストと (永戸さんとやる時と) 同じセットで臨んだのですが、結果それも全然違うものになった。だから、また永戸さんとキッチンと一緒に出来るのは楽しみですね。詰め込まずリラックスして臨みたいですね。
永戸: 楽しみです。勿論またメンバーに再会出来るのもとても楽しみです。
マイク: みんな初めて来る訳だし東京も好きになって欲しいですよね。ライブに限らず。
永戸: それもあるよね。
ヒラク: すごい日本に来たがってたしね。



SDLX: 今回は5デイズ公演という事ですが、どんな5日間になるのでしょう?
マイク: 5デイズ公演という事もあり、Test Toneや塾BOX、Morgan's Organ、ニューシャンバラデイといったSuperDeluxeのレギュラーイベントとのコラボレーションを筆頭に、メイン公演として永戸鉄也さんと鈴木ヒラクくんに登場してもらう 振動「PLUSE」公演が待ち受けています。振動「PULSE」公演にはスペシャルゲストとして昨年SuperDeluxeで素晴らしい演奏を披露してくれたトリオ、パードン木村+菊地成孔 with HAIR STYLISTICSに出演していただく事も決定しました。どのイベントもお客さんは勿論、初めて東京に来るKitchen Orchestraのメンバーにも凝縮したSuperDeluxeカラーを楽しんでもらえる内容にすべく準備を進めています。入場無料の日もあるので、まずはウィークデイに一度ご来場いただいて、メイン公演の 振動「PULSE」にもぜひご来場いただきたいですね。





Tetsuya Nagato & Hiraku Suzuki photo by Karina Gytre



永戸鉄也
アートディレクター、アーティスト 1970年東京都生まれ。
高校卒業後渡米、帰国後96年より国内トップアーティストのCDジャケットデザイン、ミュージックビデオのディレクション、広告やドキュメンタリー映像制作等に携わる。
永戸鉄也 Homepage
鈴木ヒラク
アーティスト 1978年生まれ。
路上に転がる様々な素材や記憶をもとに、「発掘」をテーマとした独自のドローイングを制作。国内外で数多くの展覧会に参加し、壁画・インスタレーション・映像・彫刻・ライブドローイングなど多岐にわたる活動を展開、ドローイングの領域を拡張し続けている。
鈴木ヒラク Homepage



KITCHEN ORCHESTRA 初来日!
5 Days @ スーパー・デラックス
ライブスケジュール:
5月15日(火)Test Tone v.81: Orchestral Configurations
開場 20:00 開演 20:00 チケット:入場無料
ノルウェーから来日中のキッチンオーケストラのメンバーと東京で最も大胆な即興音楽家達とのガチンコ直接対決!詳細はこちら



5月16日(水)塾BOX Vol.3 「宇宙」について
開場 19:00 開演 19:30 チケット:1500円 
出演:浅野達彦、Kitchen Orchestra/対話:鈴木敦詞 (中世思想研究) + 東谷隆司/DJ:東谷隆司
詳細、ご予約はこちら



5月17日(木)Morgan's Organ meets Kitchen Orchestra
開場 19:00 開演 19:30 チケット:予約 0円 当日 1000円 
出演:Morgan Fisher + Nils Henrik Asheim DUO/Morgan Fisher + Kitchen Orchestra
詳細、ご予約はこちら



5月18日(金)ニューシャンバラデイ ∞ Kitchen Orchestra
開場 19:30 開演 20:00 チケット:予約 1800円 当日 2000円 
出演:プリミ恥部、平岡香純、白井多有、千住宗臣、朝日太一、植野隆司、長谷川真子、G10Z、大河原明子、KenOkami、メガネ、Mingo、東野祥子、BING a.k.a. TOSHIO KAJIWARA、MARUOSA、DJ 成浩一、and Kitchen Orchestra!
詳細、ご予約はこちら



5月19日(土)振動「PULSE」
開場 19:00 開演 20:00 チケット:前売り2800円 当日3300円 (ドリンク別) 
出演:Kitchen Orchestra+永戸鉄也+鈴木ヒラク
スペシャルゲスト:パードン木村+菊地成孔 with HAIR STYLISTICS
「振動(PULSE)」とはキッチンオーケストラのJohn LiljaとDag egil Njaaが楽曲を担当し、日本人アーティストの永戸鉄也と鈴木ヒラクが参加する事によって完成されるコンセプチュアルなライブ作品。リズム、呼吸、演奏、たとえば小さな積み木の音まで全ての要素の中に存在する「振動 (PULSE)」をみつめ、それらがキッチンオーケストラと二人の日本人アーティストによって芸術的に構築されます。2011年にノルウェーのスタヴァンガーで開催されたMaijazzフェスティバルでの上演後、国内では初お披露目となる「振動 (PULSE)」、永戸鉄也と鈴木ヒラクよるドローイング、ペインティングやコラージュとキッチンオーケストラとの会話から生まれるエキサイティングな即興演奏をお楽しみ下さい。
詳細、ご予約はこちら





Kitchen Orchestra メンバー
Petter Frost Fadnes - サックス/エレクトロニクス
Didrik Ingvaldsen - トランペット/エレクトロニクス
Gunhild Seim - トランペット/エレクトロニクス
Nils Henrik Asheim - ハモンドB3 /エレクトロニクス
John Lilje - エレクトリックベーシスト/作曲家
Thomas Bang - エレクトリックベース
Dag Egil Njaa - MaxMSP
Ståle Birkeland - ドラム/エレクトロニクス
Dag Magnus Narvesen - ドラム
Dominique Brackeva - トロンボーン/ヴォーカル
詳しいbioはこちら



Top image & フライヤーデザイン: 永戸鉄也



次のイベント

2014年04月25日 (金)

Chihei Hatakeyama + Hakobune It is, it isn't Release Party

開場 19:30 / 開演 20:00

チケット 2000円 (ドリンク別)

ソールドアウト
【Live】■ Chihei Hatakeyama + Hakobune ■ 今井和雄 ■ Hisato Higuchi ■ 藤田陽介 【DJ】■ DJ置石