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VJ onnacodomo interview

2009/01/08


VJ onnacodomo、コンピューターグラフィックスや、録画素材 をいっさい使用せず、ビデオカメラの下で、水、キッチン用品、文房具、おもちゃ、印刷物など、日常にある様々なものを用い、リアルタイムに色鮮やかな映像 をつくり出すライブパフォーマンスを魅せる一風変わったスタイルによって注目を集める異色のVJユニット。メンバーはミュージシャンのDJ Codomo,アニメーション作家のせきやすこ、イラストレーターの野口路加。3人のセンスを通過してプロジェクターから映し出される映 像は魔法をかけられたかのようなPOPでカラフルなおもちゃ箱のような世界。こんな世界観を楽しみながら生み出していると自然体で語る3人に PV動画も交えながら、生い立ちから今後の展望、映像を生み出す魔法(!?)の出所までも大いに語ってもらいました。



SDLX: onnacodomoはどのように結成されたのですか?
せき: 最初はKiiiiiiのライブだよね。
野口: ふたりだったんだよね。やっちゃん(せきやすこ)とCodomo君。
Codomo: そうそう。KiiiiiiiにVJやりたいって言って。
せき: ルカちゃん(野口路加)はバンドで同じライブに出てて、
野口: そのとき、二人が映像もやってくれて、
Codomo: ルカちゃんのバンドのときの映像はアルミホイル一枚だけでやってたね(笑
野口: そのときの映像はすごい良かったよ。(根本の部分は)今とあんまり変わってない。
Codomo: アルミホイルは良かったねー。自分でも気に入ってた。
SDLX: アルミホイル一枚でやってた時期もあって、で、今のようにカラフルな要素とか実際映像にバリエーションが生まれたのは、どんなところからですか?
せき: ミキサー入れてから?後は人手が増えてからかな?
Codomo: 後、水かな?水を使うようになって変わったかも。
せき: 水は最初、避けてたんだよね。水は上手に使う人がいっぱいいるから、知識も技術も無い私たちがやってもクオリティの高いものは出せないと思って。
Codomo: アンデルセンズとかの映像を一人でやってた時期があって、コップ一杯の水だけでやったりしてたんですよ。その辺りから水も使うようになって広がっていったと思う。
Andersens-DD Song-Visual by DJ codomo(水を使ったVJ-参考映像)



SDLX: 野口さんはいつ入ったんですか?
Codomo: バッファロードーターをやった時からだね。onnacodomoが本格的に活動するようになったのもその時からかも?
せき: コドモ君から、「バッファロードーターをやることになったんだけど」って聞かされて、私が「ルカちゃん手伝って~」って。(笑)
野口: で、私もなにも考えてなくて、「いいよやるよ~」って (笑)
Codomo: あのVJはビギナーズラックだったね (笑)
SDLX: 2006年のリキッドルームバッファロードーターワンマンLiveの時ですね。
Codomo: そう。それで、その時ちょっと味をしめまして(笑)
SDLX: onnacodomoにコンセプトってあるんですか?
Codomo: 仕組みですね。ビデオカメラで生でやるっていう仕組み自体がコンセプトで。まぁ始めからそれしかなかったからね(笑) ホントにビデオカメラ一台しかなくて
野口: 私もonnacodomoが普通にPC使ってVJソフトでやるようなスタイルだったら入ってなかったし。
SDLX: 野口さんは生でやってるのが面白そうだな?と思ってみてたんですか?
野口:そう。2人の練習に遊びにいって、ボタンとか押したりするんですけど、私(ドラムをやってる事もあり)リズム感が良いんですよ。で、その才能を買 われて(笑)
せき: ルカちゃんはそれもあるんだけど、私たちの活動を最初の頃から褒めてくれてたのがルカちゃんだったんだよね。
野口: そうなの?ホント??(笑)
SDLX: 結成当初、せきさんはコドモさんに誘われてやってみたとの事ですが、ミュージシャンとして活動しているCodomoさんは何でVJしてみようと思ったんで すか?
Codomo: いや~なんかVJやってみたいなぁって思って、、(笑)
喫茶店でコーヒー飲んでるとき、片目つぶって、(コーヒーカップを覗き込みカップを小さく弧を描くように揺らす仕草)揺らすと、乱反射で表面がキラキラす るんですよ。すごい黒が深くなって、奥行きが宇宙っぽくなるんです。これをやるのがスゴい好きで。で、あるときタワレコでボーっとしてたら、レジの横に今かかってる曲の入ったCDをカメラで映す機械があって、あ!ここにコーヒー出せば、VJになるじゃ ん!って。それでさらに好きなものとかを出せば、絶対面白いって思って。それからやってみたいな。と思うようになりました。
野口: 知らなかった(笑)
Codomo: 喫茶店とタワレコが頭の中で合体したのね。喫茶タワレコ(笑
せき: たしかにタワレコそういう機械あるね。



SDLX: アナログな素材を使う事をメインとしてに活動されてますが、アナログの良さってどんな所でしょうか?またデジタルに移行する可能性はありますか?
Codomo: 今でもデジタルだよ。ビデオカメラもミキサーもデジタルだし、デジタルがあるから実現できているっていうところもあって。フルアナログとは呼べない。アナ ログでもあり、デジタルでもあるっていう。
せき: この間、SPACE SHOWER TV(*ここでonnacodomoが制作した番組のオープニングやエンディングが観れます)の映像やったときは編集も入れたけど、でも素材からチョコチョコPCでアニメーション組んだりして作る形には今後もならないと思う。
SDLX: 現場で生で作るような感覚を大事にしたい?
Codomo: それが無いとonnacodomoの良さは生かせないと思いますね~。
野口: 生でやるのが一番楽しいしね。



SDLX: この後はonnacodomoの手がけたビデオを見ながら、お話を伺ってみたいと思います。まずはonnacodomo DVD-Rに収録されている音楽と映像が絶妙な傑作ショートビデオ、「LR」から
L vs R -onnacodomo



せき: これの撮影はかなり体育会系だったよね。かけ声かけながら2台同時で撮影して。
野口: そうそう、向かって右の画面が私で左の画面がコドモ君。それぞれビデオカメラで上から撮っていて。で、やっちゃんがミキサーやっててタイムキーパー 役。
Codomo:これ両サイドの画面を同時にやってるのあんまり気づかれないんだよね。。。
SDLX: 全部一発撮りなんですか?すごいな~
野口: でも何十回もやり直したけど!(笑)
せき: これはもうホント一番がんばった!
Codomo: 泣きそうになりながら作ったね。
野口: 撮影の日、終電のがしたしね~。
せき: 終電のがして一緒に新宿でご飯食べたよね(笑)
SDLX: このビデオのアイデアってどうやって生まれたんですか?
Codomo: 元々、左右で鳴ってる音が全然違う曲があって、リズムが右でシンセが左ってはっきり分かれてる曲なんです。で、ちょうどその頃ビデオミキサー買ってカメラ も2台体制になったから、この曲とミキサーのワイプ機能を使ってなんか作れないかな?と思って。
SDLX: まさにミキサーを買った初期衝動で作ったって感じなんですね。曲がDJ Codomoさんの曲で「ストレッチ」ですね。
せき: ミキサー買う前からどんどん物を投げて映していくっていうのはやってたね。
SDLX: どんどん投げられていく物は(カセットテープ、レコードetc,,,)みんなで持ち寄ってるかんじなんですか?
Codomo: そうですね。みんななにかしら小物とか持ってるから、それぞれの好きなものを持ち寄ってます。
野口: この時はコドモ君の家で撮ったから、コドモ君のものが多いよね。
(映像はレコードの顔が合わさる場面)
SDLX: これとか、タイミングばっちりですよね!
Codomo: ここだけずれちゃって頭からやり直しとか、何回もやってますね。目の位置とか顔のサイズとかなかなか合わなくて、これやってるときは部屋の中グチャグチャ だったなぁ。。。
SDLX: なんで一発録りで撮ったんですか?
Codomo: 普段PC使って編集とかしているやっちゃんに頼めば映像をこまかく編集できるけど、意味ないなと思って。
せき: 編集しちゃうとつまんないなと思って。
SDLX: アナログでやるダイナミズムみたいなものが重要なんですね。
Codomo: ウチらに良さがあるとすれば、そこだけなんですよね!
一同: (笑)



次はこちらですね!実際のライブでの映像
VJ::(2007.09)-onnacodomo (2007.09 Unit/Jimanica×Ametsub)



せき: これは実際にライブでやったVJの記録映像を、youtube用に短く編集したもので、イベントの出演が決まって、音源は貰ってたんだけど、実際に当日、 リハーサルの段階で(用意していたものが)違うなって感じて、かなり変えたんだよね。
野口: うん。リハーサルの時、生の演奏を見たら、まったくイメージが違って。即興でやりました。
SDLX: ピアノの音と映像とかうまくあってますよね!
野口: やってた時の事とかはあんまり覚えてないけど(笑) 楽しかったな~って事は覚えてる!
せき: ね~ホント楽しかった!
Codomo: 普段VJやるときはこんな感じだね。ほとんど即興で。
せき: このライブはすごいやりやすかった。このライブは曲ごとに分かれているんじゃなくて、ずっとつながってて音がとぎれる事が一回しかなかったから、映像をどこで切り替えるかって事が、指定されない感じで自由にできて。
野口: 即興の演奏にあわせるのが一番やりやすいし、onnacodomoには合ってると思います。こっちの映像も生でやってるからすぐ反応できるし。たとえばド ラムをパン!って叩いたら、それと同時に素材をカメラの前に出したりとか。
(地球儀、スペースシャトル、月などの写真の載った紙パズルを高速で組み立てる映像)
SDLX: これカッコ良いですよね!
Codomo: これも編集してるってよく思われるんだけど。
SDLX: してないんですか?これ、かなり早くみえるけど、時間的には生の時間なんですか?
野口: そう。両サイドで2人がおんなじことをしていて、それを中央のビデオミキサーで切り替えると結構面白いって事に気付いて。
せき: DJの人みたいに、素材も全部2セットあると面白いね。
Codomo: (レコードの)2枚使いみたいな感じだね。



onnacodomoの活動として今後挑戦してみたいことってありますか?
Codomo: もっと大きい画面でやってみたいです。手元でやってる事が小さいから。画面が大きいと手元の動きとの差が大きくなって面白いんですよ。出来るだけバカバカ しい状況でやりたい(笑)。
せき: それは私もやってみたい。いろんな事やってみたいよね。いろんなジャンルの、いろんなイベントに出てみたい!この夏はまだ野外のイベントとかも決まってな いので、お外でやりたいです!
野口: 自分たちが主役で音の人とかよんでやってみたいね。6/12(木) onnacodomo club@SuperDeluxeでやるけど。
この前、Codomo君のライブでCodomo君と私たち3人ステージに上がって、Codomo君はライブ、私たち2人は映像って形でやったんだけど、その 3人がローテーションしていくってライブもやってみたいよね。ある時は私が演奏して、Codomo君とやっちゃんが映像で、次はCodomo君が演奏みたいな形で(笑)
せき: 後、DVDの作品集つくりたいです。
Codomo: 前の作品集はDVD-Rだったから次はちゃんとプレスして出したいね。



最近のアートだったり、音楽、映画などで見て良かったものを教えてください。
Codomo: サラ・ジーは良かったですよ。ネタが日常品なんですよ。ちょっとonnacodomoと被ってるけど。
野口: 全然別だよ~(笑)
SDLX: サラ・ジーの方が若干シリアスだし、現代アートよりですよね。遊びとか色合いはonnacodomoの方が盛り込まれてる気がしますね、、
Codomo: 親が建築家らしいですよ。フリー建築って感じでなんか好きです。



音楽とかどうですか?
野口:音楽は勿論DJ Codomo「Today」だよね!
せき: 勿論!
一同(笑)
野口: マスト・バイです!
Codomo:よろしくおねがいします! 僕はKelley Polarばっかり聴いてます。



SDLX: 最後に何ヶ月かに一度、onnacodomo clubでSuperDeluxeでもVisual Loungeの楽しい一夜を演出してもらっているのですが、次回の6/12 (木) onnacodomo clubいってみようかな~とこのインタビュー読んで思った人にメッセージをなにかいただけますか?



せき: 遊びにきてもらった人にも、装置を解放して自由にさわってもらったりしようかなと思っています。是非遊びに来てくださいね。
SDLX: 本日はありがとうございました!



僕自身は実の所、普段はアーティストというより友人として接する事の大い同世代な3人ですが、今回のインタビューではアットホームな空気の中、 CodomoさんのVJを始めたきっかけなど、普段中々聞けない色々な話を伺う事ができ、新しい発見と、基本自然体な楽しむスタンスを大事にしながら、新 しい分野に踏み込む姿勢も忘れない3人のアーティストとしての心意気を感じました。これからも現場でのVJプレイを中心に様々な媒体、形式で楽しい世界観 を届けてくれるであろうonnacodomoの世界を直にリラックスした空気の中体感出来る6/12 (木) onnacodomo club是非とも足をお運び下さい。そして、8月にはonnacodomoのメンバーでもあるせきやすこさんがアニメーション作家として参加している舞台「星の行方 昼公演夜公演 」が2月の大盛況を受け、再演が決まっています。こちらもどうぞお見逃し無く。
(inetrview & text SuperDeluxe 昆野立)



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